アイディアの種 デザインのコツ

【看板って地味にめんどい】看板デザインの作り方とコツを紹介。

投稿日:2019年2月13日 更新日:

看板

看板をつくることに不安がある人向け。

「看板のデザインを依頼されたけど、何かが不安」「看板のデザインってどうすればいい?」「入稿データってどうやって作れば良いの?」「集客できる看板のデザインってあるの?」「看板をデザインするときに必要な知識はある?」「フリーランスでも看板は受注したほうがいい?」

こんな疑問を解決していきます。

 

※この記事は3分くらいで読み終わります。

読み終える頃には看板をつくる不安が少しやわらぐはず(`・ω・´)ゞ

 

本記事の内容

1:【目立つコツ】看板のデザイン方法を紹介。

2:【入稿のコツ】看板のデザインデータの作り方。

3:【集客のコツ】看板のデザインは、表札を作る感覚と似ている話。

4:【ディレクションのコツ】看板デザインで知っておくべき、法律の話。

5:【儲けるコツ】フリーランスで受注するなら、デジタルサイネージを。

 

この記事を書いてる僕はグラフィックデザイナー歴12年。

わりと制作年数を重ねてきました。

 

僕が最初に看板をデザインしたのは、デザイナーになって3年目くらいのこと。

それまではチラシやポスターのデザインが中心で、看板のデザインは全くの未経験でした。

そのため、デザインを作りはじめたときは「得体の知れない不安」を感じ、苦手意識を持ってたのを覚えています。

 

経験を積んだ今考えると、このとき不安に感じていたことは「デザインの露出度(影響・責任)が高い」「デザイン制作費がバカ高い(ミスれない)」「デザインデータの作り方がわからない」「なんか法律のこととかめんどそう」これら4つのことだと気付きました。

今回は過去のトラウマを思い出しながら、看板デザインの作り方とコツをレクチャーしていきます。

 

1:【目立つコツ】看板のデザイン方法を紹介。

子供

目立つ看板を作るコツは、次の3つです。

コツ1:必ず現地の下見をする(写真やGoogleマップでもOK)。

コツ2:看板に情報を詰めすぎない。

コツ3:合成写真をこまめにつくる。

「こんだけ?」と感じると思いますが、案外できていない人は多いです。

一つずつ解説します。

 

コツ1:必ず現地の下見をする。

基本的な内容ですが、案外やってない人が多いです。

僕の場合、現場に行ける距離であれば、必ず足を運ぶようにしています。

 

下見をする理由はシンプル。

現地に行くと、実際の人の動きや交通量が把握できるので、看板の「目立つ基準」が把握できるから。

 

例えば、全く人通りのない道路沿いであれば、より派手な色味でデザインする必要があります。

逆に、人の行き来が多くても設置場所に競合看板が多いようであれば、あえて色味のないシンプルなデザインが目立つかも知れません。

つまり、設置場所の状況によって、看板の目立つ基準が変わってきます。

 

看板をデザインする場合は、必ず現地の下見をしましょう。

どうしても下見に行けない方は、GoogleマップのストリートビューでもOKです。

まずは設置場所の状況を把握することが、目立つ看板を作るコツの第一歩です。

 

コツ2:看板に情報を詰めすぎない。

これもよく言われる、基本的なコツ。

しかし世の中の看板を見てみると「これはチラシか!?」というくらい、情報をつめこんだ看板が多く見られます。

 

基本的に、看板は「0.3秒くらししか見られていない」という実験結果があります。

また、車にのっている場合は文字の視認量にも限界があるので、情報を多く詰め込みすぎるのは絶対NGです。

イメージ的には「キャッチコピー」「会社名」「アクセス」くらいのボリューム感でちょうどいいくらい。

まずは、情報の優先順位を明確にし、情報整理するところからはじめましょう。

 

コツ3:合成写真をこまめにつくる。

3つの中でもっとも効果があるコツです。

その方法もシンプル。

制作中のデザインを、設置場所の写真にこまめに合成し、制作したデザインが目立っているかを確認するだけ。

ここでのポイントは次の2つ。

・合成時間に時間を取られすぎない(10秒くらいでやる)。

・看板デザインの明るさは、合成元の画像に合わせる。

これくらいです。

 

合成作業のコツは基本的に、10秒の間で看板のデザインを拡大縮小し、設置場所にデザインをおいてあげるくらいの作業量にすること。

ただしこのとき、看板デザインの明るさは、合成する写真(風景など)の明るさにあわせてあげてください。

そうすることで、実際の見え方に近づけることができます。

 

お気付きの方も多いと思いますが、ここまで紹介したコツは「かなり基本的な内容」です。

つまり、チラシや名刺を作れるくらいの文字組みスキルがあれば、比較的簡単に「目立つ看板は作れる」ということ。

看板といっても普段のデザイン作業とあまり大差はないので、不安になることなく、今回の3つのコツを実践すれば誰でも目立つ看板をデザインすることは可能です。

手始めに、この3つのコツをぜひ実践してみてくださいね。

 

2:【入稿のコツ】看板のデザインデータの作り方。

看板

入稿データを作るコツは、次のことをおさえておけばOKです。

コツ1:基本的に、看板を印刷する業者の指定どおりにつくる。

コツ2:指定がなければ、10分の1または100分の1サイズで作る。

コツ3:画像を縁までデザインする場合は、ノビを何ミリ確保するか業者に確認する。

コツ4:画像の解像度設定がわからなければ、原寸画像を業者さんにお渡しする。

わりと重要な項目なので、一つずつ解説します。

 

作り方1:基本的に、看板を印刷する業者の指定どおりにつくる。

入稿データの作り方は、基本的に業者さんの指定どおりに作るのが鉄則です。

理由は、業者さんによって、縮尺の指定やリンク・埋め込み画像の指定方法が異なるから。

つまり、共通して「看板の入稿データはこの作り方!」というのがないんです。

ちなみに、業者さんへの確認項目はこんなかんじ。

・使用してもOKな、デザインソフトの種類

・デザインソフトのバージョン

・縮尺サイズ

・画像の使用解像度

・画像の埋め込み可否

・看板の縁取りの処理

 ※フレームがある場合は、内に何cm逃がすかなど。

これらを確認しておけば、とりあえず問題はないかと。

看板の入稿データを作る場合は、事前に看板の印刷業者と打ち合わせをし、指示にしたがって入稿データを作るのをおすすめします。

 

作り方2:指定がなければ、10分の1または100分の1サイズで作る。

業者さんの指定がない場合、いずれかのサイズで入稿データを作りましょう。

ここでのポイントは、「アートボード上に、原寸サイズと縮尺サイズを掲載しておく」ということ。

理由は、自分と業者さんの間の、認識のズレをなくすためのリスク回避です。

細かいですがわりと重要なポイントです。

僕の場合、実際はこんな感じで文言を必ず入れるようにしています。

デザインデータ

業者さんからすると、若干うざい指示かも知れませんが、ミスして事故るよりはマシなので、このような対応をしています。

 

作り方3:画像を縁までデザインする場合は、ノビを何ミリ確保するか業者に確認する。

入稿データを作る場合、ノビを何ミリ確保しなければならないか、必ず業者さんに確認しましょう。

過去の経験上、30mmだったり、20mmだったりと、業者さんによって微妙に変わります。

ベクターデータの色の塗り足しだけなら神経質になる必要はありませんが、画像の場合はレイアウトの問題が発生するので、はやめに確認しておくのをおすすめします。

 

作り方4:画像の解像度設定がわからなければ、原寸画像を業者さんにお渡しする

画像の解像度設定がわからない場合は、原寸サイズの画像データを業者さんに渡して、リサイズしてもらえるか相談してみましょう。

「画像の解像度設定がわからなかったので、きれいに出力できる解像度にリサイズしてください」と頼べば、やってくれる業者さんもいます。

必ずやってくれるところばかりではないですが、親切な会社は進んでやってくれる人もけっこういますよ。

わからないことは、入稿データで事故る前に、業者さんに相談することをおすすめします。

 

3:【集客のコツ】看板のデザインは、表札を作る感覚と似ている話。

看板

自分の職業を否定する、悲しい言い方ですが、正直なところ「今の時代、看板自体に集客効果は期待できない」です。

理由は次の2つ。

・スマホの普及により、看板は、さらに見られない媒体となった。

・看板の役割が変化した。

一つずつ解説します。

 

理由1:スマホの普及により、看板は、さらに見られない媒体となった。

具体的に言うと、「街で歩いてる人はスマホを見てるから、看板とか見てないですよね」ということ。

そもそも看板自体が「見られないもの」として存在していたのが、スマホの普及で、より見られにくい状態になりました。

そもそも看板を見てくれないんですから、集客効果も期待できないのは当然ですよね。

 

しかし、ここで誤解してほしくないのは、「集客効果が期待できない」というだけで、看板自体の存在意義は薄まっていないということ。

つまり、「看板の役割が変化した」ということです。

次で解説します。

 

理由2:看板の役割が変化した。

結論から言うと、看板は「表札」のような役割に変化してきています。

周りを見渡すと分かりますが、大型サイズの看板になるほど、キャッチコピー」「会社名」「アクセス」くらいの情報量しかありません。

つまり、集客というよりも、「ここの場所に、自分はいるよ!」くらいしか伝えてないんです。

これって、ほぼ、自分の住処を示す表札とかと変わらないですよね。

 

✔︎集客数を高めたい場合は、小型看板で行うこと。

小型看板で集客できる理由は次のとおり。

・歩行者の目線や動きに対し、見せ方の細かい調整が可能だから。

このことは、「予約ラボ」というサイトで詳しく解説されていますね。

※掲載すべき文字量のことにも触れられています。

ちなみに、先にネタバレしますが、小型看板を導入する場合は「デジタルサイネージ」がもっともおすすめです。

理由はあとで紹介しますが、結論として、「デザイナーとクライアント双方に旨味がある」から。

集客数をあげたい場合は、小型看板での集客をおすすめします(`・ω・´)ゞ

 

4:【ディレクションのコツ】看板デザインで知っておくべき、法律の話。

パラグライダー

看板を設置するときに必要な法律の話は、多くのデザイナーが嫌がる部分です。

看板を作る場合は次の3つを守ること。

コツ1:看板制作の進行は、看板業者と二人三脚で行う。

コツ2:看板設置可否の判断は、決してデザイナーでは行わない。

コツ3:看板設置に関する最低限の情報は頭に入れておく。

一つずつ解説します。

 

ディレクションのコツ1:看板制作の進行は、看板業者と二人三脚で行う。

看板制作を進めるときのスタンスは、「看板業者と二人三脚で」が鉄則です。

理由は、看板制作はチラシやポスターとは比較にならないくらい、必要な確認事項が多いから。

 

例えば、「工期」「工期スケジュール」「工作物確認申請の有無」「用途地域の確認」「大型看板の場合の工事方法」など、控えめに言って、確認事項はかなり多めです。

また、クライアントからの質問や要望に返答する場合も、不足知識が必ずでてくるので、看板業者の手助けが必要になります。

看板の制作案件を受注した場合は、こまめに業者さんと連絡を取り合い、信頼関係を気づいておくと仕事がかなり捗ります。

まずは、二人三脚で進行するマインドセットをもちましょう。

 

ディレクションのコツ2:看板設置可否の判断は、決してデザイナーは行わない。

クライアントへ容易に、「看板設置できるよ!」と言ってしまうと、かなり痛い目にあいます。

理由は、看板設置には、ほぼ必ずと言っていいほど「地方自治体の規制」がついてくるから。

 

この地方自治体というのが面倒で、看板設置に関する決まりごとは、市や県によって微妙に異なってきます。

つまり、過去に制作し設置した看板でも、市や町がかわれば、規制にひっかかる可能性があるということ。

よほどの看板のプロフェッショナルなデザイナーでなければ、看板設置可否の判断は、行わない方が安牌でしょう。

 

ディレクションのコツ3:看板設置に関する最低限の情報を頭に入れておく。

先に説明した2つのコツでは、「看板業者に頼りまくろう」ということでしたが、デザイナーも最低限知っておいた方がいい知識もあります。

今回は、過去の経験から、最低限知っておくべき情報を、13個ピックアップしました。

超初歩的な情報ですが、知っておいて損はないはず。

【最低限知っておくべき13のコト】

1:看板の規制は、地域によって異なる。

2:看板の規制内容は、地方自治体ごとに、都度確認すること。

3:看板を設置できない、禁止区域が存在する。

4:屋外広告物には、「自家用広告物」と「一般広告物」の2種類がある。

5:「自家用広告物」は、自分の敷地や建物に設置する看板で、特に厳しい規制はない。

6:「自家用広告物」は、自己の敷地であろうと、大きすぎるものは規制にかかる場合がある。

7:「一般広告物」は、自分の建物などがない場所に設置する看板で、厳しい規制がある。

8:電柱やガードレールへの看板設置は、どの地域も基本的にNG。

9:看板の設置には、面積や高さの基準がある。

10:袖看板は、高さが4mを超えるものは、工作物確認申請が必要。

11:建植看板は、高さが4mを超える場合は、工作物確認申請が必要。

12:景観に関する指定地区に看板を設置する場合は、大きさ・高さ・色の基準がある場合がある。

13:経年劣化した看板は、事故のリスクがあることを、頭にいれておく。

こんな感じです。

 

おそらく、この記事を読んでいる皆さんの意見は、

「もっと、詳細な法律を教えて!」

「これくらいの知識じゃ、クライアントに馬鹿にされそう!」

と思うかもしれませんが、基本的に、クライアントからは「法律に関する部分は素人」と思われてもOKです。

先でも述べた通り、看板制作は「看板業者が設置に関する主導権」を握っています。

 

つまり、デザイナーは、集客や意匠性のことに注力すべきで、設置に関するマネジメントは看板業者にお任せするしかありません。

設置後のリスク回避や判断ミスを避けるためにも、看板業者と二人三脚で進行するのがもっとも賢いやり方です。

わからない部分はその道のプロにしっかり頼り、疑問や不安を解消しながら、進行していくのをおすすめいたします(`・ω・´)ゞ

 

5:【儲けるコツ】フリーランスで受注するなら、デジタルサイネージを。

砂漠

デジタルサイネージとは、画像データをUSB経由でデバイスに取り込み、画像をスライドで魅せることもできる電子看板のことです。

今回紹介するデジタルサイネージはこんなやつ

安いもので、A1サイズで5~6万くらいで購入できます。

そして、フリーランスで看板を受注するなら、デジタルサイネージが、もっともおすすめです。

理由はこの2つ。

・短期的、長期的にもデザイン制作費を確保できる。

・印刷ミスのリスクが少ない。

・集客率を高めやすく、クライアントに喜ばれる。

ひとつずつ解説します。

 

受注のコツ1:短期的、長期的にもデザイン制作費を確保できる。

具体的にはこんな感じ。

・スライドで使用する場合、枚数と比例して、デザイン制作費が上がりやすい。

・データ修正が入った場合、修正費用として、売上を確保できる。

こんなかんじです。

 

プリント看板の場合、基本的に一枚単価でデザイン費を受注するはず。

しかしデジタルサイネージの場合、複数枚のスライドであれば、枚数に応じてデザイン制作費を確保することが可能です。

要は、1回の営業で、2~6件分の受注の可能性があるということ。

また、データで納品した場合は、必ずあとで修正が発生します。

例えば飲食店などの場合、状況に応じてメニュー金額が変更になったりしますよね。

修正費はおおよそ1,000~5,000円であっても、簡易修正かつ、別クライアントで複数案件発生すれば、けっこうコスパのいい売上金額になるんです。

フリーランスであれば、デジタルサイネージは美味しい案件なので、どんどん提案するのをおすすめいたします。

 

受注のコツ2:印刷ミスのリスクが少ない。

当たり前ですが、紙媒体の場合、誤植や色等の印刷リスクがあります。

その点、デジタルサイネージはwebデザインと同じく、その場で誤植や色チェックを行うことができます。

フリーランスにとって印刷ミスのリスクが少ないことは、割とストレスフリーで、精神的に余裕がでてきます。

あまり指摘されにくいメリットですが、フリーランサーにとっては、けっこう嬉しいポイントかなと思います。

 

受注のコツ3:集客率を高めやすく、クライアントに喜ばれる。

先でもお話ししましたが、小型看板にあたるデジタルサイネージは、歩行者へ見せ方を細かく調整できるので、集客率がぐんと高くなります。

また、スライド動画を上手に活用することで、より集客率を高めることも可能です。

クライアントへ看板を提案する場合は、amazonなどのネットショップで購入すると、かなり割安ですよ。

>スタンド付きLEDライトパネル看板

フリーランスなら、デジタルサイネージで売上を確保するのがおすすめです(`・ω・´)ゞ

 

6:まとめ

ジャンプ

というわけで今回は以上です。

看板デザインのコツは、「看板業者さんをうまく頼る」「今回紹介したデザインの3つのコツを守る」「集客したいなら、デジタルサイネージ」の3つです。

リクエストがあれば、看板のコツを増やしていくので、メッセージなどでおしらせください(`・ω・´)ゞ

次は、デザイナーとして稼ぐ方法やブランディングのお話をしていきます。

 

Design is easy!

 

【デザイン相談室】看板を制作する上で知っておくべき3つのポイントとは【質問受付中】

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taka
【管理人】名前:taka【生い立ち】1:新卒で、超大手の小売企業に就職 → 2:在籍中にデザインに目覚め、独学でデザインを学ぶ → 3:上京し、デザイン事務所で「武者修行」を開始 → 4:大都会を前に、圧倒的な「敗北感&挫折」と「体調不良」を味わう → 5:まわりの仲間や家族の救いで、闇から脱出 → 6:フリーデザイナーとして無事独立。 現在は、「専属契約 2社(計40万くらい)」と「単発制作 月15万円くらい」で生活中です(`・ω・´)ゞわりと、自由で、幸せな暮らしが手に入りました。

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