人の心を動かすキャッチコピーを作りたい人向け。
「いろんなキャッチコピーの作り方があるけど、本当に効果あるの?」
「キャッチコピーって、なんか嘘くさい。」
「効果の出るキャッチコピーの作り方を教えて!」
こんな悩みを解消していきます。
※この記事は、3分くらいで読み終わります。
読み終える頃には、「不安」を使ったキャッチコピーの作り方が理解できるはず(`・ω・´)ゞ
本記事の内容
1:【基本】相手を追い込む心理学を3つ紹介。
2:【作り方】相手を追い込む心理学を使った、キャッチコピーの作り方を紹介。
3:【実験】相手を追い込む心理学を使ったキャッチコピーは、効果があるのか検証してみた。
4:【対処法】相手を追い込む心理学に騙されない、正しい対処法を解説【個人的な想いも語る】
5:まとめ
こんにちは!takaです。
グラフィックデザイナー・クリエイティブディレクター歴12年。
毎月、コツコツ稼ぎつつ、フリーランスとして生きてます。
今のLINE@のお友だち登録数は、4ヶ月で170人くらいになり、
これまでのブログ訪問者数は、10万人を超えました。
はじめに、僕はデザインを生業に仕事をしており、
キャッチコピーやコピーライティングの執筆も手がけています。
そして、キャッチコピーの作り方の本に、
「不安を煽ると言葉を使うと、反響率がアップするよ」
というテクニックを目にします。
日ごろから言葉を扱う仕事をしていると、
こういうテクニックに引っかかるのって怖いな。と、つくづく思います。
今回は、不安を煽るキャッチコピーが本当に効果があるのかを実験しつつ、
このテクニックの正しい使い方や作り方をレクチャーしていきます。
✔︎このサイトでは、こんな感じで「デザインやクリエイティブにまつわる色んな説」を検証していきます。
毎週水曜日に結果を発表するので、興味のある人はぜひブックマークを(`・ω・´)ゞ
※すみません。先月は水曜日に記事を更新できておりませんでした...
今月から再度復活するので、引き続きお楽しみいただけるとうれしいです(A;´・ω・)
1:【基本】相手を追い込む心理学を3つ紹介。
不安を煽るキャッチコピーは、はっきりいって強力です。
そして、そのベースになっているのは「相手を追い込む心理学が素」になっています。
相手を追い込む心理学は、下記の3種類。
1:一貫性の法則。
2:ドア・インザ・フェイス・テクニック。
3:ネガテイブは本能を刺激する。
こんなかんじ。
詳しく解説します。
相手を追い込む心理学1:一貫性の法則。
相手を追い込む心理学の一つに、「一貫性の法則」というものがあります。
一貫性の法則をかんたんに言うと、下記のとおり。
こんなかんじ。
少し前の記事でも紹介しましたが、
例えば、僕の好きな芸能人「出川哲郎さん」を例にあげます。
一般的に彼は、「かっこわるい」印象を持たれていますよね。
しかし、何かしらの影響を受けて、「出川哲朗はかっこいい」という意思決定をすると、
ネガティブな部分には目を伏せて、かっこいい部分だけ見るようになります。
つまり、「出川哲朗はかっこいい」という意思決定との「つじつま」が合うように思考が働き、行動するようになります。
これが、一貫性の法則です。
そして世の中では、下記のかんじで、実際に使用されています。
【車のセールスマンの場合】
1:お客さんに、一旦購入を決めさせる。この時、車の値段を「爆下げ」した状態にしておく。
↓
2:お客さんに購入を決定させたら、オプションとかをつけたりして、徐々に値段を上げていく。
↓
3:ある一定のラインを超えるとお客さんは、「あれ、金額高くね?」となる。
↓
4:▶︎ここで一貫性の法則が働く。
↓
5:最初に自分で購入の意思決定をしているから、それに対して本能がつじつまを合わせようとする。
↓
6:結果、値段が上がってもキャンセルしにくくなり、最終的には購入してしまう。
こんなかんじ。
ちょっと怖いですが、実際に使われているセールステクニックです。
セールスマンに、がっつり心を追い込まれていますよね。
相手を追い込む心理学2:ドア・インザ・フェイス・テクニック。
ドア・インザ・フェイス・テクニックとは、
簡単に言うと下記のとおり。
1:最初に誰もが拒否しそうなお願いをして、一度断らせる。
↓
2:その後に小さなお願いをすると、承諾されやすくなる。
こんなかんじ。
具体例を挙げます。
【友達にお金を借りる場合】
自分:「ちょっと“1万円”貸してくんない?」
↓
相手:「え、ちょっと高いし無理かな…」
↓
自分:「わかった。そしたら“5千円”貸してくんない?」
↓
相手:うん。いいよ。(まぁ、1万円よりマシか…)
こんなかんじ。
このテクニックが成立する仕組みは、下記のかんじ。
・人は一度拒否したお願いに対して「罪悪感」を持つようにできている。
↓
・罪悪感を持たせ、こちらが「譲歩」したあとに、再度小さいお願いをすると断りにくくなる。
↓
・また、お願いする内容に「ギャップ」を持たせることで、本当にお願いしたい内容の「ハードル低くみせる」ことができる。
↓
・結果こちらのお願いを承諾してもらいやすくなる。
なんか怖いですね...(A;´・ω・)
しかし世の中では、ビジネスでこの方法を使用して、大きな利益を出している人もたくさんいるんですよね...
相手を追い込む心理学3:ネガテイブは本能を刺激する。
言葉のままです。
じつは人は、本能的に、ポジティブなことよりも「ネガティブなことに反応する」ように出来ています。
このことは、アメリカの心理学誌「Psychology Today」のJohn Cacioppo博士の研究でも指摘されています。
理屈は、こう。
たしかに納得できますね。
そしてこの3つめの心理学は、今回紹介するキャッチコピーの作り方の「素」となっています。
次の項で、相手を追い込む心理学を使った、キャッチコピーの作り方を解説します。
2:【作り方】相手を追い込む心理学を使った、キャッチコピーの作り方を紹介。
作り方は、シンプル。
こんなかんじ。
かなり強力です。
強力に作用する原理も、シンプル。
こんなかんじ。
具体的にあげると、「このままだと100万円損する!」や「普段の食事だけだと、健康を害する!」など。
通販とかでよく見かけますよね。
またこのテクニックは、先ほど解説した「ネガティブは本能を刺激する」と相乗効果があります。
キャッチコピーで人の心を動かしたい場合は、「不安を煽る」と効果がより期待できるんですね....(A;´・ω・)
3:【実験】相手を追い込む心理学を使ったキャッチコピーは、効果があるのか検証してみた。
さて、今回の本題です。
本当に、「相手を追い込む心理学を使ったキャッチコピー」は効果があるのかを検証しました。
【デザインのコツ。からのおねがい!】
検証方法や結果は、個人レベルで行ったものなので、論文ほどの信憑性はないかもです。
少し偏った見方や検証内容もあると思うので、その際はメッセージなどでアドバイスをくれるとうれしいです。
半分くらいはエンタメ気分でご覧ください。
そして、検証方法は、下記のとおり。
✔︎方法1:このサイトで公開している記事の「タイトル」を、下記のとおり変更。
下記のかんじに変えました。
変更前:webデザイナーになるには、資格は必要ない話【独学経験者が語る】
変更後:【お金と時間の無駄】資格取得してもwebデザイナーにはなれません。
こんなかんじ。
上の記事は、「webデザイナーになるには資格は必要か」を紹介している記事です。
そして、不安煽っている点はこんなかんじ。
・資格を取得しても、お金と時間を浪費して「損」するだけだよ。
・資格を取得してもwebデザイナーになれないから、結果「損」するよ。
先に紹介した、「損する情報」を前面に出しました。
✔︎方法2:タイトルを変更して、2ヶ月間放置。
✔︎方法3:Google Analytics(web分析ツール)を使い、クリックされた多さを比較する。
こんなかんじ。
記事のタイトルを変更したのが9月2日なので、約1ヶ月スパンで計測していきます。
その結果は、こちら。
✔︎結果:「不安を煽る効果」はあったのか?
結果は、下記のとおり。
【タイトル変更前のクリック数】
4月3日~5月2日 →3回
5月3日~6月2日 →4回
6月3日~7月2日 →0回
7月3日~8月2日 →5回
8月3日~9月2日 →4回
【タイトル変更後のクリック数】
9月3日~10月2日 →9回
10月3日~11月2日 →9回
倍近く増えました(`・ω・´)ゞ
Googleの著作権上、画面キャプチャを掲載できませんが、リアルな数字です。
※キャプチャは保存してあるので、実際のキャプチャ画面を見たい方はコメントください(`・ω・´)ゞ
さらに詳しい数値は、下記のとおり。
青色がタイトル変更前で、黄色が変更後です。
今回はベースとなるクリック数の「母数」が少なかったので、検証の信憑性は薄いかもです。
ですが、数字だけ見ると「効果あり」なので、今後は別の「クリック数の母数が多い記事」で検証していきたいと思います(`・ω・´)ゞ
ぜひご参考ください。
4:【対処法】相手を追い込む心理学に騙されない「対処法」を解説【個人的な想いも語る】
実験でも分かったとおり、今回紹介したキャッチコピーは「効果あり」です。
その反面、世の中のキャッチコピーに「自分自身が心を追い込まれている場合も多い」ので、注意が必要です。
追い込まれないようにする「対処法」は、下記のとおり。
・「あ、追い込まれてるな。」と感じたら、第三者にアドバイスをもらう。
・ネガティブな情報にそもそも近づかない。
こんなかんじ。
詳しく解説します。
相手を追い込む心理学への対処法1:第三者にアドバイスをもらう。
自分以外の「友達や家族」にアドバイスをもらうのが、一番効果的です。
効果的な理由もシンプル。
・今回紹介した相手を追い込む心理学は、「本能に働きかける」テクニックです。
・なので、本人だけで「正しい判断や選択」をするのは不可能。
・正しい判断や選択をするには、洗脳されていない「第三者」が必要になる。
こんなかんじ。
やっかいなことに今回紹介したテクニックは、
心理学系の本にも書かれているように「人の本能に働きかけるテクニック」です。
なので、自分自身では「正しい判断は不可能」です。
「あ、追い込まれてるな。」と感じたら、必ず第三者にアドバイスをもらうことをおすすめします。
相手を追い込む心理学への対処法2:ネガティブな情報に、そもそも近づかない。
そもそも、ネガティブな情報に近づかないことをおすすめします。
実は僕たちは意外にも、ネガティブな情報に毎日触れています。
例えば、下記の情報。
・YAHOOニュース
・LINEのタイムライン
・ネットの掲示板
・朝のニュース
・世の中の全てのメディア
など。
これらは全て、ネガティブな情報の集まりです。
たまに見るくらいならいいですが、意識してみると、かなりネガティブなことばかり言ってます。
ネガティブな情報は人の心をマイナスに向かわせるので、できるだけ避けるのが賢明です。
✔︎余談:今回紹介したテクニックは、僕はあまり使いたくないです...
最後にかなり個人的な意見を書きますが、
僕は「相手を追い込む心理学」や「不安を煽るキャッチコピー」のテクニックは、できるだけ使わないようにしています。
理由もシンプル。
・人として何か嫌だ。
・デザインは、世の中の人をハッピーにするものであってほしい。
ちょっと、うざい意見かもですが、僕が作るデザインにはあまり使いたくないですね...
✔︎「相手を追い込む心理学」で人は動かせる。でも、そこに「幸せ感」はあるの?
例えば、新商品の「歯磨き粉」を広告するキャッチコピーを作るとします。
その時、今回紹介した方法を使うと、こんなキャッチコピーになります。
ちょっと極端ですが、こんなかんじ。
かなり不安を煽ってます。
たぶん歯周病に不安のある人たちは、この歯磨き粉を買うかもです。
ですが、なんか嫌な気持ちになりませんかね...
本当に「肌感覚」の話ですが、あまり気持ちよくないですよね。
✔︎「相手を追い込む心理学」の正しい使い方は、人を嫌な気持ちにさせず、正しいほうへ人を誘導をさせることが大切だと思う。
僕はそう思います。
例えば先ほどの歯磨き粉を例にすると、僕ならこんなかんじでキャッチコピーを作ります。
こんなかんじ。
この方が、読み手の心を動かしつつ、「明るい未来をイメージ」をさせることができますよね。
すみません。
個人的な考えです。
ですが、人の心を動かす「プロのクリエイター」なら、なるべく読み手の心の負担を減らすべきだと思います。
これを読んでいる方は、「相手を追い込む心理学」を正しい使い方で、世の中のために使うことを祈っています(`・ω・´)ゞ
5:まとめ
というわけで、今回は以上です。
デザインのコツでは、こんな感じで
「デザインを教えてくれる先輩がいない人」
「デザインを独学で身につけたい人」
「デザイン初心者でスキルアップしたい人」のために、日々お役立ち情報を発信しています。
ではまた、次の記事でお会いしましょう!
Design is easy!
【 ”LINE@無料相談” 受付終了のお知らせ。】
これまで募集していたLINE@の無料相談は、登録者数が400人近くになったので、登録受付を終了させていただきました(`・ω・´)ゞ
多くの方から登録をいただき、誠にありがとうございました!
ご登録いただいた400名の方々には、今後も色々なフォローをさせていただきますので、引き続きよろしくお願いいたしますm(_ _)m


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